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上越市では雨のため、ス-パ-ム-ンも十六夜ム-ンも見ることはできませんでした。が、前日、北本町・陀羅尼八幡宮の紅葉まつりの会場で、紅葉の間から大きな月が顔を見せてくれました。その輝きの下で小川菜々さんが二胡を演奏。その透き通った甘やかな音色に誘われ多くの人々が集い、月をもめでたのです。不意に「名月をとってくれろと泣く子かな」、一茶の句が頭を過りました。68年前の夜、3歳の私は母の背中でお月さまに手を伸ばしたかもしれない。お月さまと二胡の調べ、いい夜でした。

今月のお客様
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「私が目指すのは気持ちの良い作品。それだけを作ってきました」、造詣作家、小日向さんは名言をさらりと言う。彼女の生き方もそんな風である。いつも自由で気持ちよく動いている印象を与えてくれる。最初はイヤだな、と思ったとしても自分で消化し栄養として周囲をケムにまいてしまう才能がある。話を聞いていると驚くほど多岐にわたる大勢の友人の名前が出てくるが、彼女はその人達のことをけっして悪く言わない。「〇さんも△さんも大好きなのね」という。

上越教育大学が開校し第1回目の陶芸公開講座を受講、森市松先生に陶芸の愉しさを教えて頂き、以来40年近く土を練り土を焼いている。窯の名前は『萌窯』、ご主人の両親を看取ったご褒美に、若葉の萌える頃、ご主人に買って貰った窯であるがその言いぶんが面白い。「自宅に窯があれば1日中、家にいるでしょ、だから買ってくれたの」ですって。夢中になると才能も開花、1993年の県展・芸展に初入選を果たすとあとは破竹の勢い、現代工芸新潟展・日本現代工芸美術展・日展初入選…芸展奨励賞・連盟賞をとり、今年芸展の県知事賞に輝いた。この作品のことも「ちょっと大きすぎて窯に入らなかったから、両端を指でちぎったの、そしたら鳥の翼のようになってね」と笑わす。でも「長いこと頑固にやってきたご褒美かな」としみじみ過去を振り返られました。これからもご活躍をお祈りしています、そして高田文化協会、お世話くださいね。

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※事務局より※

 さる10月27日~31日に協会主催の「手と手あわせて ぬくもり展」を開催しました。皆様のお陰をもちまして滞りなく執り行うことができました。会場には約300名の皆様が御来場下さり、かなやの里利用者と文化協会会員・一般の有志の方の思いのこもった作品の数々をご覧頂きました。皆様方より沢山の御厚志、御助力を賜りましたこと心より御礼申し上げます。

 今年も残り僅かになってまいりました。恒例の誌上年賀広告と新年の一言を募集します。新しい年への抱負や所感など何でも結構です。年賀広告は例年通り、掲載料として1500円頂戴致します。皆様のご利用お待ちしています。